アルラウネ

表記

Arlaune

伝承

分類

解説

ドイツ・ロマン主義文学が生んだ徒花。処刑された男の血を吸って育つ。その名は“秘密に通じる”という意味の古いドイツ語に由来する。元々はドイツの民間伝承に伝えられる血に染まった、深紅の蘭に似た幻花の精である。
絞首刑にかけられた罪人から洩れた精液が、地に落ちて産まれただの、斬首された罪人の血が地に染み込んで生まれただの説がある。
美しい花は人の精気を吸って、さらに美しく咲くのである。日本で言う、桜の下には死体が埋まっていると言うのと、意味合いは同じであろう。
アルラウネには、その所持者に幸運を与える不思議な力があるとされたため、人々はこれを求めた。
ドイツのロマン主義文学の中には、アルラウネを題材にしたものもあり、姿を変えたアルラウネを見ることができる。
この花を鉢植にして部屋に置いて眠ると、夜な夜な美女がベッドにやって来て、男の精を吸っていくという。

関連


  • 最終更新:2008-08-05 00:15:37

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード